WBA世界フェザー級タイトルマッチ

榎洋之王座奪取ならず。

2R、榎の左ロングフックでクリス・ジョンの下半身がバタバタッとなった時には「もしかしたらいけるのか?」と期待したけど・・・。
しかしさすがは安定王者クリス・ジョン、その後は手数と正確性で榎を突き放しにかかる。
何発も強烈なストレートを被弾した榎の左目が痛々しい。

終盤、接近戦で局面の打開をはかる榎。しかしテクニックの差は如何ともし難い。
時折見せる有効打も、その何倍も返ってくる王者のパンチにポイント挽回には至らず。
クリス・ジョンは苦しみながらもそのスピードとテクニックで、日本の第一人者から最大で8ポイントの差をつけ10度目の防衛に成功。
これで粟生・榎と日本の最高峰が続けて世界フェザー級王座奪取に失敗した訳ですが、世界フェザー級の頂の高さを改めて思い知らされました。