パッキャオ×マルケス 衝撃のKO劇で完全決着

過去3度に渡り激闘を演じたマニー・パッキャオファン・マヌエル・マルケス
いつもあと一歩のとことで勝利に届かなったマルケスでしたが、過去の悔しさ全てを帳消しにして更にどっさりとお釣りが来る最高の結果を得ることができました。
2日前、僕は「マルケスの芸術的なカウンターでパッキャオ失神・・・なんて夢のようなことが起こってほしい!!!」と書いたはものの、そんなことが本当に起ころうとは!
1.2ラウンドは積極的に前に出るパッキャオと慎重にカウンターを狙うマルケス
消極的に見えるマルケスの姿勢に「これは期待ほどの熱戦にはならないのではないか?」と危惧したのが大きな間違い。
この1.2ラウンドが、これから起こる究極のシーソーゲームと衝撃の結末への序章に過ぎなかったとは・・・。


3ラウンド、距離とタイミングを計っていたマルケスはここからが勝負。
1分30秒すぎ、突然マルケスのロングフックが火を噴き、パッキャオ仰向けにダウン。
信じられないけどパッキャオがダウンです!
いつも冷静な西岡利晃氏が「う〜わぁぁぁぁ!!」と叫んでます。
すぐに立ち上がったが、パッキャオ相当なダメージだ。
しかしそこは究極のファイターパッキャオ。ゴング間際猛反撃。


4ラウンド、一気呵成に出るかと思われたマルケスですが慎重姿勢を崩しません。
パッキャオダウンのダメージから少し回復したか。
5ラウンド、動きが戻ってきたパッキャオ。
1分すぎ、パッキャオの得意の左ストレートで今度はマルケスがダウン。
あぁ、これでマルケスの貯金がなくなった・・・。
チャンスと見たパッキャオはここから猛攻!コーナーにつまったマルケス大ピンチ!!!
マルケスはダウンから立ち上がったとき、左足首を気にしているように見えました。
これはヤバイぞ。

運命の6ラウンド。
コーナーから出るマルケスの表情が苦しそう。
自信を取り戻したパッキャオはダウンを奪った左ストレートを多発。
よく耐えているマルケスですが明らかに劣勢です。
終了間際、パッキャオが踏み込んでワンツーを打とうとした時。
ここしかないタイミングでマルケスの右ストレートがパッキャオの顔面をガツンと痛打!
パッキャオは頭からマットに飛び込むようにダウン!

パッキャオの首の骨が折れたんではと思わせるほど凄まじいマルケスのカウンター。
まるで拳銃で頭を撃ち抜かれた人間のように、もの凄い勢いでマットに沈んだパッキャオ。
高柳アナ「あ〜〜〜〜〜っと!終わったぁ!」(大興奮)
西岡氏「うわ〜〜〜〜〜っ!」(大興奮)
浜田氏「終わりましたねえ」(冷静)
ジョー小泉氏「・・・・・」(絶句)
テレビ観戦の私「やった〜〜〜〜〜!すげえ!!!」(大熱狂)

パッキャオうつ伏せのまま動かない。
って言うか、テンカウント以内に立って来れないのは誰の目にも明らか。
レフェリーのケニー・ベイレスさんがカウントを数えることなく試合終了を指示。
信じられない!信じられないことが起こった!!!
あのパッキャオが失神してしまうとは。

「無冠の帝王」と呼ばれ、長く不遇の時代も経験してきたマルケス
最高の形でパッキャオ超えを果たしてくれて、マルケスファンの僕も感激です!


上の階級のスーパースター達を次々とマットに沈めてきたパッキャオ。
マルケスに対し過去2勝1分とはいえ、何れも物議を醸す内容だったことがパッキャオのプライドに火をつけ、危険を承知でより攻撃的に行ったのが結果的には裏目に出たでしょうか。
今日の敗戦が今後のパッキャオのプランに大きな影響を与えるのは間違いないですね。