山中慎介VSビック・ダルチニャン


本日東京国際フォーラムに、粟生隆寛山中慎介のダブル世界戦と長谷川穂積の復帰戦を観てきました。
今日は山中慎介とビック・ダルチニャンのWBC世界バンタム級タイトルマッチについてお話したいと思います。
山中選手ってバランスが良くKO負けするイメージが涌きにくいボクサーだと僕は思っているのですが、さすがに今回の挑戦者はそんな山中選手のイメージをぶち壊してくるんじゃないかと心配してました。
4ラウンドまでダルチニャンの濁流のような攻めに、なかなか自分のペースに持っていけない山中選手でしたが。
5ラウンド以降は山中が距離を詰めるシーンが多くなり始め、徐々に山中ペースになっていく。ダルチニャンの攻撃は相変わらず恐ろしいが、若干踏込みの鋭さに陰りが見えてきました。
終盤は山中にKOチャンスがあるように見えましたが、ポイントリードが明らかになった最終ラウンドは完全に流しましたね。あからさまな逃げは少し残念でした。
しかし危険な相手に完勝したことで、今後の更なる飛躍に期待できそうです。
でも亀田興毅との統一戦なんて全く興味が沸かないので、それだけなやめてね。

それにしてもダルチニャンの怒涛のラッシュは迫力ありましたねえ!彼がダイナミックな左を繰り出すと場内がどよめいていました。
結果は判定だったけど、最初から最後まで緊迫した素晴らしい試合でした。
大満足です!!!


同日行われた粟生隆寛とターサク・ゴーキャットジムのWBC世界S・フェザー級タイトルマッチは、粟生選手が世界1位のターサクに明確な判定勝ちで3度目の防衛に成功。
粟生選手なかなかのいい出来だったと思いますが、どうも僕は以前から彼の試合を見ても燃えてこないんです。
その理由をうまく説明することは難しいのですが、パンチを2〜3発放っては抱きつく、パンチをダッキングしては相手の太股に抱きつく、そのあたりにもどかしさを感じるのかもしれません。


長谷川選手は、早くてしなやかな連打を見れただけで満足でした。まあ攻撃が積極的すぎて思わぬ被弾が多かったのは気になるところですが・・・。
完全復活までは、もう少し時間がかかるでしょうか。