伊藤智仁

今年のプロ野球は「飛ばないボール」を採用したことで、1970年村山実が記録した0.98以来防御率が0点台の投手が生まれる特別な年になるかもしれません。
ダルビッシュ有投手などは開幕戦の7失点がなければ防御率0.70だし!


防御率の話で僕が思い出すのは伊藤智仁投手です。
バルセロナオリンピックで、しなるような腕の振りから繰り出される高速スライダーを見た時、「こいつは将来日本をしょって立つピッチャーになるに違いない」と確信しました。
実際翌年ヤクルトスワローズに入団した伊藤は快刀乱麻の活躍を見せ、前半戦だけで7勝2敗、防御率は驚異の0.91!!!
しかし肘を痛めた伊藤は後半戦戦線離脱し、結局規定投球回数にわずかに届かず、防御率0.91は幻の記録になってしまいました。
その後4年の月日を経て彼は復活するのですが、新人当時のあの輝きは戻らなかった・・・。
スポーツの世界に「タラレバ」は禁物ですが、もし彼が故障しなかったら、もし彼が故障を完全克服できていれば、いったいどれほどの記録を打ち立てたのかと思わずにいられません。

活躍期間わずか3ヶ月にして強烈なインパクトを残してくれた伊藤智仁
またこんな投手に出会いたいものです!!!