WOWOW「エキサイトマッチ」

スピードのアミール・カーンと強打のマルコス・マイダナ、WBAスーパーライト級統一戦はもの凄い激戦でした。


1ラウンド、ブンブンと大振りのパンチで追い回すマイダナ。一方のカーンはパパパンと早い連打で対抗。
残り15秒、カーンの左右ボディでマイダナが苦悶の表情を浮かべながらダウン。
えーーーーっ!!!
この試合終わっちゃうぞ。


しかしマイダナはこれで終わるような男じゃなかった。
2ラウンド以降、マイダナはカーンのスピードに翻弄されながらも、ど根性で前進を止めない。マイダナの大振りのパンチで徹底的にカーンを追う。
4ラウンド以降はマイダナのパワーと根性がカーンを上回っているかも。
8ラウンド明らかにマイダナの息切れが目立ち始める。カーンのコンビネーションが冴え渡る。
マイダナここまでか・・・。


10ラウンド1分すぎ、マイダナのロングフックがカーンのテンプルをまともに捕らえる。
カーン完全に効いてしまった!下半身バタバタだ。
マイダナ、チャンス!カーンをロープに追い詰め左右フックにアッパーを織り交ぜ乱打。
カーンはダウン寸前。軽いパンチがコツンとアゴに入っただけで倒れそう。
あぁしかしマイダナのパンチは大振りすぎて決めきれない。
11ラウンドは必死に盛り返したカーンのラウンド。
12ラウンドはなりふり構わない連打でマイダナのラウンド。


判定は3-0(114-111×2、113-112)でカーンの辛勝。
でも勝敗なんかどうでもいい。
絶望的な劣勢から大逆転寸前まで持っていったマイダナ、KO負けの大ピンチを強いハートで乗り越えたカーン、面白さでは今年一番の試合でした。