天国と地獄

今日はW世界戦で天国と地獄を見ました。

まずは長谷川穂積選手とフェルナンド・モンティエルの世界王者同士の対決。
1Rからフェイントでの揺さぶりあいに震えが起きました。
じりじりとした展開の中、スピードと抜群の距離感で主導権を握ったのは長谷川。
しかしモンティエルも虎視眈々と左を放つタイミングを計っている。フックかアッパーか読めない左は危険すぎる。
この試合は凄い!超一流同士の試合ってこんなに凄いんだ!!!
夢を見ているようだ・・・と思っていた4R残り10秒、まさかここから地獄を見ることになるとは・・・。
モンティエルの左フックがインサイドから物凄いスピードで長谷川のアゴを捕らえてしまう。
苦痛に歪んだ長谷川のアゴにさらに強烈なフックがもう一発!
あぁ、効いてしまったぁ。長谷川下がる、モンティエルは逃さない。
本来長谷川が得意としている細かい連打でモンティエルが襲い掛かる。
もう駄目だ・・・。
長谷川のアゴが跳ね上がったところでレフェリーストップ。
あっという間の出来事でした。ショックです・・・。
しかしあれだけの相手に対して恐れることなく、積極的に攻めた長谷川選手に拍手を送りたい。
一瞬のチャンスをものにしたモンティエル選手、さすがでした。
完敗です!

西岡利晃選手はフィリピンのバルウェグ・バンゴヤンを相手に4度目の防衛戦に臨みました。
1R、スピードに勝る西岡が早くもペースを握ったように見えたこの試合。
しかし2R、バンゴヤンの右ストレートがカウンターになり、西岡一瞬たじろぐ。
こいつは簡単にはいかないぞ。
3・4R、西岡の左にいつもの切れがない。バンゴヤンは効いてないように見える。
逆にバンゴヤンの思いっきり踏み込んだストレートに攻め込まれる場面も。
しかしよく見ると西岡は見切っているようだ。まともにはもらっていない。
そして迎えた5R。
するすると前に出てきたバンゴヤン、西岡はバックステップで距離をとる。
そしてグッと踏み込んで伝家の宝刀左ストレートをバンゴヤンのがら空きになった顔面に全体重を乗せぶち込む!
バンゴヤン仰向けにダウン!決まった!!!
あとは西岡のワンマンショー。下半身が定まらないバンゴヤンをメッタ打ち。
ここでレフェリーが試合を止め、初防衛から4連続KO防衛に成功。
気持ちいい。気持ちいいぞ西岡!