日本のボクシング界、3月は世界戦ラッシュ

日本ボクシング界は3月の土曜日、世界戦ラッシュを迎える。世界ボクシング協会WBAミニマム級王者の新井田豊(29)(横浜光)は1日に日本単独4位の連続防衛となる7度目の防衛戦、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の内藤大助(33)(宮田)は8日に2度目、WBA同級王者の坂田健史(28)(協栄)は29日に3度目の防衛に臨む。

 【1日・新井田】

 13回連続防衛の具志堅用高、9回の勇利アルバチャコフ、8回の徳山昌守という名王者に次ぐ、記録なるかが注目ポイント。相手は13位のホセ・ルイス・バレラ(29)(ベネズエラ)。シドニー五輪代表というアマ歴豊富なバレラを相手に、世界戦で初のKO防衛ができるかも見所の一つだ。

 【8日・内藤】

 1位で前王者のポンサクレック・ウォンジョンカム(30)(タイ)を迎える。サウスポーのポンサクレックは17度防衛の同級記録を持つ実力者で、2人は今回が4度目の対戦(過去内藤の1勝2敗)。内藤にとっては、試練の防衛戦になりそうだ。

 【29日・坂田】

 WBAフライ級8位、山口真吾(28)(渡嘉敷)との日本人対決。坂田は昨年11月の防衛戦が引き分けに終わっているだけに、はっきりとした勝ち方で実力を示したい。山口は2002年以来、2度目の世界挑戦。渡嘉敷ジムの会長は元世界王者の渡嘉敷勝男氏で、「師弟世界王者」誕生なるかも、興味深い。
YOMIURI ONLINEから