徳山の引退防衛戦、来年4月に大毅と計画

WBC世界スーパーフライ級王者徳山昌守(31=金沢)の、ラストマッチの相手に「浪速の弁慶」亀田大毅(17=協栄)が浮上していることが28日、分かった。徳山陣営の金沢英雄会長が、来年4月にも東京での徳山−亀田戦を計画。来月上旬に上京して、亀田陣営の金平会長と直接交渉に臨む方針を示した。世界戦11勝1敗の名王者が、最後の花道として、14歳の年齢差がある大毅と激突する可能性が出てきた。
 去就が注目される徳山の「最後の花道」プランが明らかになった。来年4月にラストマッチとなる2度目の防衛戦を行い、その挑戦者に「浪速の弁慶」亀田大毅を指名した。徳山陣営の金沢会長はこの日、「最後の試合を準備してやりたい。(亀田)大毅が有力候補になる」と明言した。
 徳山は今年2月に1位挑戦者ナバーロを判定で退けて初防衛に成功した。同王座を通算9度防衛、世界戦11勝1敗の堂々たるキャリアを誇るが、モチベーションの維持に苦心している。5月には引退会見が金沢会長の説得によって、ビッグマッチ限定での現役続行会見に変わった。当初はWBC世界バンタム級王者長谷川、WBA世界ライトフライ級王者亀田興毅を指名した。しかし階級の違いもあり、話は進んでいない。
 そこでスーパーフライ級でデビュー以来5連勝中の大毅に照準を定めた。まだ日本ランクにも入っていないが、9月27日に世界ランカーと対戦予定の6戦目に勝てば、世界ランク入りは確実。金沢会長は「金平会長に時間をいただいて話をしたい。オファーを出します」と9月上旬にも東京へ足を運び、金平会長と直接交渉する意向も明かした。興行に関しても会場、中継するテレビ局などすべて協栄側に委ねるという。
 徳山の王座は、9月18日に同級2位川嶋と同級4位ミハレスの間で、暫定王者決定戦が行われる。正規王者の徳山はナバーロ戦からちょうど1年にあたる来年2月27日までに防衛戦をする義務がある。だが金沢会長は「2月27日は、その日までに次の試合の契約をまとめる期限」と説明。暫定王者との王座統一戦が筋だが、仮に川嶋が暫定王者になれば、徳山とは4度目の対戦でファンにとっても新鮮味が薄い。徳山陣営はより注目を集める、大毅との対戦実現に傾いている。
 徳山も最後の花道としてビッグマッチにこだわっている。また実現すれば大毅にとっても、元2階級世界王者井岡弘樹の18歳9カ月を抜く日本人最年少世界王者、そして日本初の兄弟世界王者がかかる世界初挑戦となる。本格的交渉はこれからだが、日本中が注目する世紀の一戦となるのは間違いない。

nikkansports.comより

こんな対戦をビッグマッチと呼べるのか?
名王者の引退試合として相応しいのか?
呆れてものが言えない!