駒苫V3王手!田中復調10K/夏の甲子園

全国高校野球選手権駒大苫小牧7−4智弁和歌山>◇19日◇準決勝

 73年ぶりの夏3連覇に挑む南北海道代表・駒大苫小牧が7−4で智弁和歌山(和歌山)を振り切り決勝に進出、中京商(現中京大中京=愛知)以来史上2校目の偉業まであと1勝に迫った。夏の甲子園14連勝、公式戦連勝も48に伸びた。1回に1点を先制されたが、その裏4長短打などで4点を奪い逆転。その後は点の取り合いになったが、2回途中から登板したエース田中将大(3年)が反撃を断ち切った。
 面白いように打者のバットがくるくると回った。田中のスライダーが、今大会8本塁打の強力打線を翻弄(ほんろう)した。「この夏1番の投球」。ようやく本領を発揮した“北の怪物”の快投が、3連覇へ王手をかける原動力になった。4−1の2回。2番手の岡田雅寛(3年)が3長短打で2点を失い、なお無死一、二塁のピンチでマウンドに上がった。矢のようなけん制で一塁走者を刺すと、智弁和歌山が誇る長距離砲の中軸を打ち取りリズムに乗った。スライダーを軸に10奪三振。そのスライダーを狙われても「合っていないうちは、どんどん投げても大丈夫」と強気で攻めた。
 兵庫・伊丹市出身の田中は高校進路を決める際、実は智弁和歌山に決まりかけていた。練習の様子を比較し北海道に渡ることを決意したが、それだけに負けられない気持ちが強かった。体のバランスを崩し、苦しい投球が続いている。試合のない日には、ひたすらフォームチェック。前日18日の練習では香田誉士史監督(35)が付きっきりで肩の開きを確認するなど、急ピッチで調整した。
 この日は4回に1点を失ったものの、5回以降に許した安打はわずか2本。ほぼ完ぺきに抑え込み「あとは自信を持って投げるだけ」と手応えを口にした。「感動した。選手はここまでよくやってくれた」と香田監督の興奮も収まらない。泣いても笑っても、あと1試合。決勝の相手、早実西東京)には昨秋の明治神宮大会準決勝で勝っている。「決勝の舞台に立てるのは幸せなこと。相手を意識せず、思い切り投げるだけ」。そう意気込む田中の右肩に、歴史的偉業が懸かる。
nikkansports.comより

明日の決勝戦は正視できないかもしれません。実際2年前の済美高戦などは、ピンチの連続で途中チャンネルを変えちゃったほど。
早実のエース斎藤君は今大会NO.1の安定感があるけど、あのスライダーは打ち崩せるのではと思います。
ガンバレ駒大苫小牧!!!