[将棋米長邦雄永世棋聖死去

訃報 米長邦雄永世棋聖日本将棋連盟公式サイト)
米長邦雄氏が死去…最年長で将棋名人に(読売新聞)
米長邦雄さん死去 将棋永世棋聖・元名人朝日新聞
訃報:米長邦雄さん69歳=将棋連盟会長、初の50代名人毎日新聞
米長会長がお亡くなりになりました。
今年1月に将棋ソフト「ボンクラーズ」と対局した頃の米長会長はまだまだお元気だったのに・・・。
強烈なリーダシップで赤字体質の将棋連盟の改革を推し進めてきた米長会長。
その心労たるや計り知れないものだったのでしょうね。
本当にお疲れ様でした。


今年僕が読んだ本の中でダントツに面白かったのが、米長会長の「われ敗れたり〜コンピュータ棋戦のすべてを語る」です。
2007年渡辺竜王が将棋ソフト「ボナンザ」に冷や汗ものの勝利を収め、2010年に清水女流王将が将棋ソフト「あから2010」に敗れ、2012年ついに会長自らが名乗り出ます。
会長は数ヶ月前から入念に準備をし、「ボンクラーズ」の市販ソフト「激指」で何度も実践。
将棋ソフトの圧倒的な強さと自身の棋力の衰えを痛感するも、ついに序盤に光明を見出す。
本番では考え抜いた序盤の好手により思い通りの展開になるがしかし・・・。
昼食休憩に入る時にある新聞社のカメラマンとひと悶着があり、冷静さを失った米長会長が中盤の僅かな隙をつかれ敗れていくさまを、ユーモアたっぷりに綴っています。

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る