ペテン師と詐欺師
市村正親と鹿賀丈史が共演するミュージカル「ペテン師と詐欺師」が来年1月5日から29日まで、東京・日比谷の日生劇場で再演される。ソニン=写真=が、二人を翻弄(ほんろう)するヒロイン役を演じる。
原作は1988年の米国映画「ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ」。2005年にブロードウェーで舞台化された。日本版初演は昨年10月。南仏リビエラで出会った英国人の詐欺師ローレンス(鹿賀)と米国人のペテン師フレディ(市村)が繰り広げるドタバタを描いたコメディー。
ソニンが演じるのは、詐欺師二人がターゲットにする清純な女性クリスティーン。「けいこ場で、鹿賀さん、市村さんの経験の深さ、見せ方のうまさに圧倒されています」という。
歌手デビューから7年。「舞台の面白さに目覚めた転機の年だった」と今年1年を振り返る。初めてのミュージカル「スウィーニー・トッド」で、スティーブン・ソンドハイムの難曲を歌いこなし、「血の婚礼」で、せりふ劇にも挑んだ。
「演技の勉強になる」と、劇場にも足しげく通った。多い時は月14本。今回の出演の話を受けた時も「ベテラン俳優から学びたい。飛び込んでみよう」と即決した。「でも、経験が浅いからといって甘えは禁物。役者として責任を果たさなくては」。厳しい表情ものぞかせた。
共演は愛華みれ、香寿たつき、鶴見辰吾ら。演出は宮田慶子。(電)03・3490・4949。
(2007年12月26日 読売新聞)