王家の谷で墓発見 ツタンカーメン以来

【カイロ9日共同】エジプト考古庁当局者は9日、南部ルクソールの「王家の谷」で米メンフィス大学の考古学チームが未盗掘の新たな墓を発見したことを明らかにした。王家の谷では約60基の墓が知られているが、新たな墓の発見は1922年のツタンカーメン王墓以来という。
 規模などから王の墓ではないとみられているが、誰のものかは不明。ツタンカーメン王墓から10メートルほどしか離れておらず、ツタンカーメンと同じ古代エジプト第18王朝の墓とみられる。
 墓からは第18王朝のファラオ(王)、トトメス3世の刻印の破片や、彩色されたマスクが付いた木製の棺が5つ見つかった。これまでに1つの棺を開け、中にミイラがあるのを確認。封印された陶器のつぼも約20個見つかった。
KYODO NEWSより